高血圧症

高血圧症HYPERTENSION

高血圧血圧が高い状態が続くと、血管に大きな負担がかかり動脈硬化が進行して、脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎臓病などの重篤な病気の発症リスクを上昇させます。
高血圧症は、自覚症状がほとんどないまま進行してしまうため、放置しているとある日突然重篤な心疾患や脳血管疾患の発作を起こして命にかかわる可能性もあります。

高血圧症の原因CAUSE

原因がはっきりわかっていない一次性高血圧(本態性高血圧)、病気が原因になる二次性高血圧に分けられます。 二次性高血圧の原因は主に遺伝と生活習慣ですが、遺伝的要素の有無にかかわらず発症や進行には生活習慣が大きく影響します。

遺伝

一次性高血圧(本態性高血圧)は検査しても異常が発見できませんが、広範囲に行われた統計調査で遺伝が関係していると考えられています。ただし発症や進行には生活習慣も大きく関与します。

生活習慣

塩分の過剰摂取、日常的な運動不足、習慣的な飲酒・喫煙、肥満、加齢による血管の老化などがあります。

高血圧症の症状SYMPTOMS

自覚症状が非常に乏しく、健康診断や病気やケガで受診した際に血圧を測ってはじめてわかることがほとんどです。慢性的な頭痛や肩こりが現れる場合もあります。

高血圧症対策・予防MEASURES AND PREVENTION

長期に渡って続けることが重要ですから、無理のない範囲からはじめることがおすすめできます。ご自宅でも血圧を日常的に測って記録していくと成果が目に見えてモチベーションを保つことができます。生活習慣を改善していくことで薬物療法が必要ない状態をキープすることも可能です。

肥満解消

年齢、性別、身長、ライフスタイルに合わせたカロリー制限による減量を行います。

運動

ウォーキングなどの軽い運動には降圧効果が期待できます。できれば毎日、少なくとも週に3日は運動するようにしましょう。

ストレス

過度なストレスは緊張、興奮を招き、血圧を上昇させます。ストレスを上手に解消していきましょう。

禁煙

血管を収縮させて動脈硬化につながります。喫煙するたびに血圧が上昇していますので、禁煙は不可欠です。

食事の改善

食事の改善抗酸化作用のある食材をとることで老化を防ぎます。赤ワインなどに含まれるポリフェノール、大豆に含まれるイソフラボン、緑茶に含まれるカテキン、ゴマに含まれるセサミノールなどには酸化防止作用があります。ただしとり過ぎないよう注意してバランスの良いメニューを心がけましょう。
また、塩分を控えた食事をとるように心がけましょう。健康な人で1日10g以下、血圧高めな人で1日6g以下を心がけます。
塩分を過剰に摂取すると血圧上昇や心臓・血管への悪影響につながります。減塩とともに、ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)を適切に摂取することも重要です。

睡眠不足の解消

睡眠不足や過労は血圧を上昇させやすいリスクです。睡眠や休息を十分にとって、規則正しい健康的な生活を送りましょう。

薬物療法DRUG THERAPY

薬物療法高血圧症の場合、重要なのは血圧を正常に保つことです。それによって重大な発作を起こす動脈硬化の進行を予防できるからです。降圧剤が主に処方されますが、これは血圧を下げる薬であり高血圧自体を治す薬ではありません。血圧が下がったからと自己判断で服薬を止めたり、服薬量を減らしたりしてしまうと血圧が上昇して動脈硬化を進ませてしまいます。
高血圧症の治療薬には、カルシウム拮抗薬、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬などがあります。
当院では患者様の病態に合わせた適切な処方を行いながら、生活習慣改善による効果も見極め、うまく生活習慣改善ができてくれば減薬や服薬を止める方向で治療を進めます。定期的な受診をして、適切なコントロールを続けていきましょう。

097-552-1567 事前WEB問診 LINE予約 求人募集
WEB予約事前WEB問診LINE予約